ワイヤレス充電器を探していると、最近よく見かけるようになったのが「Qi2(チー・ツー)」です。
スマートフォンの背面に磁石でピタッと付くため、Appleの「MagSafeと何が違うの?」と思う人もいるのではないでしょうか。
Qi2は、ワイヤレス充電の国際標準規格「Qi」の新しい世代です。磁石を利用してスマートフォンと充電器の位置を合わせやすくすることで、使いやすさや充電効率を高めています。
まず結論
Qi2は、磁石によってスマートフォンと充電器の位置を合わせやすくしたワイヤレス充電規格です。
MagSafeとよく似ていますが、Qi2はAppleだけの規格ではなく、Wireless Power Consortium(WPC)が策定する業界標準です。
この記事では、Qi2とは何か、従来のQiやMagSafeとの違い、対応機種、充電速度、Qi2充電器を選ぶポイントをわかりやすく整理します。
Qi2とは?
Qi2は、Wireless Power Consortium(WPC)が策定しているワイヤレス充電規格です。
従来のQiでは、スマートフォンを充電器の上に置いて充電する方式が一般的でした。
Qi2の大きな特徴は、磁石を使ってスマートフォンと充電器の位置を合わせやすくしたことです。
スマートフォンと充電器のコイル位置が合いやすくなるため、「置いたつもりなのに位置がずれていて充電できていなかった」といった失敗を減らしやすくなります。
Qi・Qi2・MagSafeの違い
Qi2を理解するときに少し分かりにくいのが、従来のQiやAppleのMagSafeとの違いです。
| 項目 | Qi | Qi2 | MagSafe |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | ワイヤレス充電の国際標準規格 | Qiの新しい世代 | Appleの磁気アクセサリ・充電システム |
| 磁石による位置合わせ | 基本的になし | 対応 | 対応 |
| 主な特徴 | 置くだけで充電 | 磁気による位置合わせと互換性 | iPhoneとの連携を前提に設計 |
| 対象 | 幅広い対応機器 | Qi2対応機器 | 主に対応するApple製品 |
つまり、Qi2とMagSafeは似ていますが、同じものではありません。
Qi2はメーカーをまたいで利用できる標準規格で、MagSafeはAppleが提供する仕組みです。
Qi2がMagSafeに似ているのはなぜ?
Qi2とMagSafeが似ているのには理由があります。
Qi2の磁気による充電方式には、AppleがWPCへ提供したMagSafe技術をベースとするMagnetic Power Profile(MPP)が採用されています。
そのため、スマートフォンの背面に充電器が磁石で吸着し、適切な位置に合わせやすいという使い方はMagSafeとよく似ています。
一方でQi2は、Apple製品だけに限定された仕組みではありません。
Qi2のメリット
磁石で位置がずれにくい
Qi2の分かりやすいメリットは、スマートフォンと充電器の位置を合わせやすいことです。
磁石によって適切な位置に吸着しやすいため、従来のワイヤレス充電で起こりやすかった位置ずれを防ぎやすくなります。
充電効率を高めやすい
ワイヤレス充電では、スマートフォン側と充電器側のコイル位置がずれると、充電効率が低下することがあります。
Qi2では磁石によって位置を合わせやすいため、安定したワイヤレス充電につながります。
メーカーをまたいだ普及が期待できる
Qi2はApple独自規格ではなく、WPCが策定する業界標準です。
そのため、対応スマートフォンや充電器が増えていけば、メーカーをまたいで使いやすいワイヤレス充電環境が広がっていくことが期待できます。
Qi2の充電速度は何W?
初期のQi2では、最大15Wのワイヤレス充電に対応しています。
さらに現在は、最大25Wに対応する「Qi2 25W」も登場しています。
そのため、これからQi2充電器を選ぶときは、単に「Qi2対応」と書かれているかだけでなく、15W対応なのか、Qi2 25W対応なのかも確認したいポイントです。
ただし、25W対応の充電器を使えば、どのスマートフォンでも25Wで充電できるわけではありません。
実際の充電速度は、スマートフォン側の対応状況や充電器、電源アダプタなどの条件によって変わります。
Qi2に対応しているスマートフォンは?
Qi2を利用するには、基本的にスマートフォン側もQi2に対応している必要があります。
iPhoneでは、Qi2によるワイヤレス充電に対応するモデルがあります。たとえばiPhone 15シリーズでは、最大15WのQi2ワイヤレス充電に対応しています。
また、Qi2はApple製品だけの規格ではないため、対応するAndroid端末やアクセサリも広がっています。
機種によって対応規格や最大充電出力が異なるため、購入前にスマートフォンメーカーの仕様を確認するのが確実です。
Qi2充電器を選ぶときのポイント
① Qi2認証を確認する
まず確認したいのは、製品がQi2に対応しているかどうかです。
見た目が似た磁気式ワイヤレス充電器でも、すべてがQi2認証製品とは限りません。
Qi2対応を目的に購入するなら、製品仕様やQi2ロゴなどを確認しましょう。
② 15Wか25Wかを確認する
現在は従来のQi2に加えてQi2 25Wもあるため、対応出力を確認して選びましょう。
ただし、スマートフォン側が25Wに対応していなければ、Qi2 25W充電器の最大性能をそのまま利用できるとは限りません。
③ 必要な電源アダプタを確認する
ワイヤレス充電器本体だけでなく、それに電力を供給するUSB-C電源アダプタも重要です。
必要な出力より小さい電源アダプタを組み合わせると、ワイヤレス充電器本来の性能を発揮できない場合があります。
USB-C充電器のW数について迷った場合は、こちらの記事で20W・30W・45Wの違いを整理しています。
▶︎ 充電器のワット数で選ぶ|20W・30W・45Wの違いと目安
④ スタンド型・パッド型など使い方で選ぶ
Qi2充電器には、スマートフォンを立てて使えるスタンド型や、シンプルなパッド型、持ち運びやすいタイプなどがあります。
デスクで画面を見ながら使いたいのか、寝室で充電したいのか、外出先でも使いたいのかによって選びやすい形は変わります。
スマホをデスクに置いて動画を見たり、Web会議に使ったりするなら、充電機能の有無だけでなくスタンドとしての使いやすさも大切です。用途に合ったスマホスタンドの選び方はこちらで整理しています。
▶︎ スマホスタンドの選び方|卓上・折りたたみ・角度調整の違い
Qi2と有線充電はどっちがいい?
Qi2が便利だからといって、有線充電が不要になるわけではありません。
Qi2は、ケーブルをスマートフォンへ差し込まず、磁石で付けるだけで充電できる手軽さが魅力です。
一方で、充電速度や電力効率を重視する場合は、有線充電が向いていることもあります。
| 重視すること | 選びやすい方法 |
|---|---|
| 付け外しの手軽さ | Qi2 |
| デスクで充電しながら使う | Qi2 |
| 充電速度を重視する | 有線充電も検討 |
| 充電器を小さく持ち歩きたい | 有線充電も検討 |
どちらか一方に統一する必要はなく、自宅ではQi2、外出先ではUSB-Cというように使い分けても便利です。
外出用のUSB-C充電器を探している場合は、こちらの記事も参考にしてください。
▶︎ 小型USB-C充電器おすすめ5選|持ち歩きやすさで選ぶ
これから買うならQi2を選ぶべき?
使っているスマートフォンがQi2に対応していて、これからワイヤレス充電器を購入するなら、Qi2対応モデルは有力な選択肢です。
特に、磁石で位置を合わせやすいことは毎日の使いやすさにつながります。
一方で、現在使っているQi充電器で困っていない場合や、ワイヤレス充電をほとんど使わない場合は、急いで買い替える必要はありません。
大切なのは「Qi2だから新しい」という理由だけで選ぶのではなく、使っているスマートフォンの対応状況と、自分がワイヤレス充電に何を求めるかで判断することです。
実際に購入するモデルを比較したい方は、こちらの記事で用途別に選びやすいモデルをまとめています。
▶︎ Qi2対応ワイヤレス充電器おすすめ5選|15W・25Wの違いと選び方
まとめ|Qi2は磁石で使いやすくなった新しいワイヤレス充電規格
Qi2は、ワイヤレス充電規格「Qi」の新しい世代です。
- 磁石によってスマートフォンと充電器の位置を合わせやすい
- MagSafeに似ているが、Qi2はWPCが策定する業界標準
- 初期のQi2は最大15W
- 現在は最大25WのQi2 25Wも登場している
- スマートフォン側の対応規格や最大出力も確認する
これからワイヤレス充電器を選ぶなら、「Qi2対応か」「何Wまで対応するか」「自分のスマートフォンが対応しているか」の3点をまず確認すると選びやすくなります。
Qi2は、充電速度だけでなく、毎日使うときの「位置を合わせる面倒」を減らしてくれるのが大きな特徴です。
外出先でもQi2を使いたい場合は、スマホの背面に取り付けて使えるQi2対応モバイルバッテリーという選択肢もあります。有線タイプとの違いや容量の選び方は、こちらの記事で詳しく整理しています。
▶︎ Qi2対応モバイルバッテリーの選び方|有線との違い


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